第19話:~医療事故調査制度スタート~
黄金色に田畑が染まり、実りの秋
今夏は特段、気温が高かったせいか 果実も色濃く感じる。
さて、医療法に基づき医療事故調査制度が1日、スタートした。
病院での不慮の事態に直面した遺族に経緯や原因を示し、
再発防止につなげる取り組みとして注目される。
患者とその家族と医療者
この制度において、互いの関係性が大きく影響しあうことは言うまでもない。
相手の訴えに耳を傾け、最善の医療を提供し、回復する。あるいは現状より悪くならないようにしようと日夜、真摯に取り組んでいらっしゃるが、
多忙な医療現場、1人の患者に、ゆっくり丁寧に話を聞くことが許される状況ばかりではない。
だったら、どうすればいいのか。
1人の患者に対応できる時間が短くならざるを得ないのなら、逆にその分だけ「密な」接遇を提供できるよう発想を転換したらいかがだろうか。
そのためには日常から、接遇やコミュニケーションに鋭く意識を向けている、ということは大前提である。
黙っていて、医療は提供できるわけではない。
相手が安全な環境だと理解すること、より安心した環境での卓越した技術、そして何といっても人間性の3つの要素が必要不可欠で、そのバランスも重要であると捉えている。
つまり、どれか一つでも欠けていたら、最善の医療を提供するのは難しくなる。
この制度がなぜ、今、施行されたのか。
医療に対する、期待値が上がったともいえる。
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