第28話:~新採用職員フォローアップに必要な要素は~
さて、今年度もスタートして100日
皆さまの組織 新人らは順調に成長していらっしゃいますか
新採用職員フォローアップ研修のご依頼がある時期、
先週依頼された総合病院のある職員の方が
私が、人材育成に重要だと考えていることを率直に書いてくれていました。
入職して3か月が立ち、できることが増えてきたことも自覚はしているが、
その一方で自身の成長の遅さや周囲の期待に応えることができていないのではないかと思うことも多く、
気分のアップ・ダウンが激しいと感じていたので、今日の研修を受けて、
同期も同じようなことを考えているのだなと知ったり、
福岡先生が「1%でもアップしていれば成長です」とおっしゃっているのを聴いたりして、心が軽くなった。
また、改めて、他人は変えられないが自分は変われる、
感情は変えられないが行動・言葉は変えられるという言葉が印象に残った。
今回は、人材育成に重要だと考えていることをまとめてみました。
大きくまとめると6つになります。
①出来ていることと出来ていないことを、どの程度理解できているか
②自分の成長は、周囲の期待に応えられているか、どうか
③マインドのコントロールが出来ているか、どうか
④同期(他者)との比較をする機会があるか、どうか
⑤評価の基準を9割にフォーカスするのか、それとも1%にフォーカスするのか
⑥自身のコミュニケーションを客観的に捉えることができるか、どうか
まず、
①出来ていることと出来ていないことを、どの程度理解できているか
出来る基準値は明確であるか。
出来ていると分かりやすい可視化されたモノがあるか。
その前提がなければ、自身の理解度を振り返ることは難しいと捉えます。
指導側に明確な評価基準がなければ、④他者との比較をするにも、その解釈の差は歴然と出てしまいます。
そして、その評価基準は、何を根拠にしているか。ということと、公平性は言うまでもありません。
②自分の成長が周囲の期待に応えられているか
このような概念を持ちやすい新人は、外的基準が高いと捉えます。自身だけの評価ではなく、他者からのフィードバックをとても意識し、その他者からの期待に応えることでモチベーションへと繋がる人材です。
全てが新しい新人らにとって、上司、先輩からの言葉は、ささやかであったとしても 影響力があります。
ネガティブな言葉ではなく、ポジティブな言葉を発言すること
「褒めて育てる」というように、成長のスピードに言葉が影響することはご存じの通りです。
例えば、指導側が同じようなことを何度言っても出来ない新人だとしたら
2.3回まではどうにか指導側も努力をする
しかし、3回以上になると「何回言ったら、わかるんだろう」という指導側はセルフトークをしている。
ここで、面白いことに気づく、
人は自分の伝えたいことを伝える際、1~2回までは、数値化して表現する
しかし、3回を超すと 「何回も」と表現をしてしまう
よくあること
「あの新人はいつもそうなのよ」
「いつも」
本当に「いつも」そうなの?
これまでもこのコラムでも配信してきたように、コミュニケーションの方向性は「選択する言葉の表現力による。」
順調な成長には、新人自身が自らを客観的に振り返ることと、それをサポートする側の専門的な知識や技術はもちろんのこと、指導側のコミュニケーション力がその伸びしろに影響すると考えます。
いかがでしたでしょうか。皆さまのお役に少しでもお役に立てましたら有難く存じます。