【クリニック継承】ベクトルのズレを解消!勤務医が自ら動き出す組織改革

ラ・ポール株式会社

■ はじめに:歴史ある医院の「代替わり」と「ベクトル合わせの壁」

医療現場において、知識や技術のアップデートは日々行われますが、「組織のベクトル合わせ」についてはどうでしょうか。

医療接遇コンサルティングの現場では、「スタッフはもちろんのこと、一緒に働く勤務医の先生方とどう理念を共有し、自院のベクトルを揃えていけばいいのか」という院長先生の深い悩みをよく耳にします。特に、親御さんから医院を継承し、古き良き伝統と新しい方針の間で葛藤を抱える院長先生にとって、組織全体を同じ方向へ導くことは決して容易なことではありません。

しかし、適切な「対話の場」と「時間」さえあれば、キャリアのある医師やスタッフは驚くほどのスピードで自律的に変化し、自ら動き出します。

本日は、ある都市で70年の歴史を持ち、お父様から継承された地域の中核クリニック(耳鼻咽喉科)で起きた、心震える変化のプロセスを共有したいと思います。同院には約3年前からコンサルティングを導入いただき、現在も年3〜4回のペースで定期的に継続しています。無理のない長期的伴走の中で現場から生まれた、勤務医が自ら動き出す組織改革の軌跡です。

■ 「初心忘るべからず」〜勤務医が院長の信念に触れた時〜

まずは、同院で院長と共に働く常勤医師の方からいただいたお声です。

「全員が共有した上で解決に向けて話し合いができたことは有意義でした。院長が目指す病院のあり方、重きを置いている信念を直接伺うことで、改めて『初心忘るべからず』という言葉が身にしみました。患者の目線に立つこと、良心に基づいて判断しベストを尽くすことを念頭に、日々業務にあたりたいと思いました」

【なぜ、ベテラン医師の心に火がついたのか?】

多忙な現場では、院長の理念や想いを「言葉にして共有する時間」が圧倒的に不足しています。そこで、今回の定期コンサルティングでは、全員がフラットに意見を交わせる「安全な対話の場」を設けました。
年3〜4回という定期的な伴走を通じて、トップが自らの言葉で目指す方向性を諦めずに示し続けたことが、共に働く勤務医の心に深く響き、「初心」に立ち返るきっかけとなったのです。

■ 「昔は理想でしかなかったことが現実に」〜院長の実感と組織の自律〜

そして、歴史ある同院を継承し、より良い医療を模索し続けてきた院長先生からも、このような喜びの声をいただきました。

「以前は効率や基本対応についての議論が多かったが、今回はそれを超えて『より良い対応はどうすれば良かったか?』という議論ができた。全体のレベルが上がっていることを実感し、嬉しい。

当院として『どうなっていたいか』を言語化して共有できたことで一体感が深まり、昔は理想でしかなかったことも現実になりつつある。研修後、ドクター3人で処置の質を均等化しレベルアップするべく話し合いができてよかった」

単なる接客マナーの向上ではなく、「勤務医同士が自主的に医療の質を高めるための話し合いを始める」。これこそが、じっくりと時間をかけた定期的な取り組みによって築き上げられた、組織全体の自律的な進化であり、真の「ベクトル合わせ」です。

■ 院長・経営層の皆様へ:接遇研修は「理想を現実にする」プロセス

これらのお声から見えてくるのは、真の医療接遇とは「医療者としての在り方を根底から見つめ直し、組織の理念を再共有し、体現していくプロセス」だということです。

たった1回の研修で、70年の歴史や長年の習慣が変わるわけではありません。しかし、

  • 自己を振り返る「鏡」の機会を継続的に提供すること
  • トップ(院長)が、目指す医療の姿や信念を直接語り続けること
  • 「個人の良心」と「組織のルール」のバランスを全員で考え、共有すること

これらを諦めずに繰り返したとき、共に働く医師やスタッフの心に火が灯り、院長が描いていた「理想のクリニック」が現実のものとして動き出します。

【今日からできる第一歩】

まずは、院長先生ご自身が「どんなクリニックにしていきたいか」、その想いを改めて言語化し、共に働く先生方やスタッフに伝える時間を設けてみてください。そこから組織の進化は始まります。

今回ご紹介した事例のように、年数回の無理のないペースで、時間をかけてでも本質的な組織づくりを目指したいとお考えの院長先生は、ぜひ当社の医療接遇コンサルティングをご検討いただけますと幸いです。